好き嫌いはあるかと聞く時、好きはあまり聞かれていない気がする。嫌いなものはありますか?もしくはやたら好きで食べているものはありますか?みたいな意味じゃないのか。
それはさておき僕はナスが食べられない。子供の頃から。フキもあまり好きではないが、こちらは食べられる。ニンジンは食べられるが、全くおいしいと思わない。「なぜこんなものが普通に食べられているのだろうか」と思うほどである。なくても全く困らない、気がする。
ナスに関して。たぶんそれは食わず嫌いなどと言ったりするのだろうが、記憶にないもののおそらく食べて嫌いになったはずなので、食わず嫌いと言うのはどうなんだろう、と思ったことがある。
というより、そもそも「食べられない」とは変ではないか。口に入れて噛んで飲み込めば食べられるんじゃないか、大人だし。と大学生の時に思い食べることにした。
結果、麻婆茄子だったからかもしれないが、食べることはできたのであった。それほどまずいわけではなかったが、麻婆でナスの香りが消されていたからかも。煮浸しだったらダメだったかもしれない。ブラボーマーボー。
しかしである、20分ほどしてから突然吐き気をもよおし、吐いた。滅多に吐くことがないのでいささかショックを受けた。
これが食べられないということか、と思った。身体が拒絶している。怖い。
そういえば、その頃漬物にも吐き気をもよおすようになってこちらも大変ショックを受けた。だって好きで食べてたのに急に気持ち悪くなるんだもん。きゅうりの古漬け(ぬか漬け)を輪切りにして削り節をかけたものが夏場の我が家の定番で、それがある日急に気持ち悪くなり、食べられなくなってしまった。あまりにも悔しいのでなんとか食べようといろいろ試したが、口の中に残る余韻が吐き気を誘発すると気付いた。古漬けを口にしてご飯を急に掻き込み、味噌汁をかっこめば大丈夫だろうと思いしばらくそうしていたのだけど、ふとした時に胃の方から漂う香りに吐き気をもよおすことがあり、こりゃもうダメだと、諦めるに至った。今では梅干しも怪しくなっている。なんでなんだろう。悔しい。
あと、タケノコも好きだったが(今だって好きだが)、ある日タケノコとワカメの煮物を食べて10分後くらいに吐いてしまって、その時もショックだった。タケノコご飯なら平気なんだけど。
あーこうしていろんなものが食べられなくなっていったらやだなー!!
ところで今あげた食べ物になにか共通点はあるのかな。子供が嫌いがちとか。僕は子供だったのか。
もしや、アクか?