これは「Symphonic Postapocalyptic Reindeer-Grinding Christ-Abusing Extreme War Pagan Fennoscandian Comic」に載るはずだった後書きです。載らなくてよかったかもしれない。
締め切りをぶっちぎっていたので載せられなかったのです。同人誌や商業誌の後書きってどう思いますか?僕はあっだほうがいいなと思うことと、要らないだろ~と思うことがあります。内容によります。それはさておき。
この漫画は僕が見た夢をほぼ忠実に描いたものです。みなさんは夢を見ますか?僕は中学生以来殆ど見なくて、見たとしても9割が現実的なつまらない夢なので夢が面白くないです。なんですけど2020年になってもう10日ほど見ています。睡眠時間が理由っぽいことまでわかりかけてきました。それはいいんですが、その中でもとりわけファンタジックで幸せだった夢がこの度漫画に描いた夢です。僕はこの漫画の梨子にあたります。世界が狭められているというのは僕もなんでなのかわからないのですが、わかってしまったので仕方ない。夢なので。先生2人は男の先生で、学校自体は僕の通っていた中学校でしたが、そこは変えました。あと僕はいわゆる漫画っぽいというかお話っぽいお話があまり好きではないので美術の先生が(僕の見た夢では書道の先生でした。ここも変えた部分です)、まるで大ボスを倒すために技を伝授してくれるキャラクターみたいに出てきたなと描いて気がつきました。無意識ではこういう話が好きなのかな?と思いました。ダイヤさんとキッスをする展開ですが、これもまんま描いてて、なんとその後の一番いいくだりが抜けているのも夢のまんまです。よく童貞が夢でセックスしたけどマンコが鮮明ではなかったみたいな話ですね。ワハハ。笑えないけど。見たまんまを描いたので、先生を追うくだりとダイヤさんが迫ってくるくだりと美術の先生にペンの書き方を伝授するくだりの展開のつながりのなさが夢っぽくて、それを忠実に描けたので満足です。あとは、夢オチにしたくなかったので、最初に夢だと明言して話を始めて、話し終わって終わらせた構成も自分としては気に入っています。よくできました。
表紙について。をぎくぼ虫さんに依頼した理由は、中身と全く関係ないものにしたかったからです。同人誌の表紙については幾人かに「内容と相違のない表紙がよい」との話を聞いたことがあります。僕は、それを聞いて長らく考えていたのですが、その考えとは違うなと思いました。全く実行できていないのですが、モノとして持っておきたくなるような表紙がいいと思います。また、僕はレコードが好きなので内容と一切関係なくて表紙は表紙としてカッコよければいいじゃんと思うように、今ではなりました。ちなみにをぎくぼ虫さんは表紙は中身と相違ないほうがいいと考えているようで、頼んだ時にいい顔をしていなかったことを本人の名誉のために付け加えておきます。
タイトルも内容と表紙と関係ないものにしようと思って最近見たイカレた映画から取りました。メタルをコメディに撮った快作『ヘヴィ・トリップ/俺たち崖っぷち北欧メタル』で主人公たちが自分らのやってる音楽ジャンルを指した「終末シンフォニック・トナカイ粉砕・反キリスト・戦争推進メタル」が元ネタです。なんやねんそれ、と思っていただければ幸いです。ちなみに表紙にタイトルを入れてないのはレッド・ツェッペリンⅣやサンタナⅢをリスペクトしているからです。おかげで印刷所から「タイトル忘れてませんか?」との連絡が来ました。ありがたい連絡で、こうやって入稿ミスを防いでくださってるんだなぁと思うとともに、よくわからない表紙ですみませんと思いました。以前「輝きはそこに」というテレビアニメ2期13話の漫画を出した時も表紙にタイトルを入れなかったのに、その時は聞かれなかったので、今回の表紙でタイトルがないのはミスっぽく見えたんでしょうね。僕もそう思いますもん。