昨今の問題の多くが「権力と服従」で説明できるのではないか。
「お客様は神様である」という言葉が客をつけあがらせるのは、店と客の関係を権力関係で捉えているのだと推測できる。対等な関係であるとはつゆも思っていないからだ。
そのような意識下では客は権力者なので無法も許される。いくつもの店を予約しておいて、ちょうどいいところ以外は後にキャンセルするのが許されるのであれば、そうである。予約された時にキャンセルするかもしれないからと予測して行動しなくてはいけないのだとすれば、健全ではない。「だって失礼ではないか。友達にそんなことができるのか」そのような意見が思いつく。友達関係は対等だが、店と客の関係は権力関係なのであれば、この意見が見当違いであるだろう(その幹事も会社では権力関係の下におり、ドヤされていると考えると益々愉快ではない)。
これは本筋ではないが、金を払うほうが金を貰うほうよりエラく、金を貰うために服従するという関係性で考えているのだろうが、一般的に時給で働く店員は客が来ようが来まいが変わらないのだからただ単純に客対応が不快だと考えることもできよう。そんなこともわからずに店員にエラそうに振舞っているのだとすれば、滑稽である。店員は直接客から金をもらうわけではない、このように簡単なことも理解できないのだから。
あくまで対等な売買契約なのだから気に入らなかったら売らないという意識になればいいのにと思うが。