やはり最初に聴いたアルバムというものは思い入れがあり、例えそれが一般に低評価であったとしても大切なものだ。
僕のアイアン・メイデンのファーストコンタクトは『バーチャル・イレブン』である。たまたま図書館にあったから借りてきたのだ。アイアン・メイデンを知らなかったので、なんとなく野暮ったいジャケットだなと思って聴いた。
多くの人が思うだろうが、僕もまたエディのイラストから凶暴な音楽だろうと思っていた。聴けばわかるが、それは全く違う。僕の感想は「ダセーーー!!!!!カッチョイイーーー!!!」であった。ダサカッコいいのである。すっかりハマってしまった。……ハズなのだが「フューチャリアル」以外はあまり印象にない。聴いてないのかもしれない。「フューチャリアル」だけを延々と聴いた気がする。
バンドの代表作を調べて、そこから入門しようとする小賢しさを身につけた今となっては、かつてのこのような出会いが少し羨ましい。
ところで、このアルバムからアイアン・メイデンを知ったからというわけではないが、アイアン・メイデンのアルバムで一番好きなのは「キラーズ」で、ブレイズ・ベイリー時代だと「フューチャリアル」の他に「ジャスティス・オブ・ザ・ピース」が好きです。