田村ゆかり BIRTHDAY LIVE 2018 *Tricolore Plaisir*」の3日目で「17才」が歌われたことは、個人的にちょっとビックリした。「あっ、やるんだ」と思った。

「17才」といえばファンとして「17歳教」を思い出さずにはいられない。17歳教については各自ググっていただければありがたい(筆者は井上喜久子が始祖であることぐらいしか知らない)。

ゆかりんがいつごろから17歳と称したのかよくわからないが、ラジオ「田村ゆかりのいたずら黒うさぎ」でコーナー「ゆかりの17歳テスト」が始まったのは2009春のことである。いや、そんなことはどうでもよくて。その後、いつからかゆかりん自身は17歳教に飽きた発言をしていたように思う。それは筆者自身の実感でもあって、その頃筆者の周りでゆかりんは17歳である旨の発言を知人がしていて、なるほどお約束がわかってない人にまで知られてしまい、その対応をするのは面倒くさいなあと思ったのを憶えている。「もう面白くないんだけどそれ」的なやつである。

2013年2月27日の「17才だよ?!ゆかりちゃん祭り!!」にはイベントのタイトルにこそ17才と冠されているものの、もう既に飽きていたのではないかと思われる。

それで、なにを言いたかったのだっけ。

そう、それがこの度のライブで解禁されたんじゃないかって感じた。「17才」が歌われた2月27日の前日のライブの終わりに「センチメンタル・ジャーニー」が歌われたことで、もうOKになったのかと思った。「♪伊代はまだ16だから」を「♪ゆかりまだ16だから」を変えて歌ったことは、明日の誕生日で17歳になる、つまり「17歳教」ネタを持ってきたのだとわかる。その流れで歌われた「17才」は感激ではあった。また、とはいえ「17歳教」についてはMCで特に触れないところもとてもクールだと思った。まるである種の同人誌と版権元の関係のように「好きにやってくれていいけど、直接聞かれてもいいとは答えられないよ」みたいな。「わかれよ」的なものをヒシヒシと感じた。

ただひとつ、70年代歌謡曲好きな筆者としては「17才」といえば南沙織だったので、この度、森高千里のバージョンで歌われたことは大変残念ではあった。というのも「17才」の好きなところがコーラスの「ぱーぱやっぱー」で、そこが聴けなかったからである。今書いていて気づいたけど「ぱーぱやっぱー」ってコーラスは「エアシューター」にありますよね。関係ないと思いますけど。

※「センチメンタル・ジャーニー」「17才」がゆかりんのライブで歌われたのは初めてではなく「田村ゆかり Love ♥ Live *Dreamy Maple Crown*」の、それぞれ2009年2月22日中京大学文化市民会館公演、27日の札幌市教育文化会館以来である。このツアーのアイドルソングコーナーは三嶋プロデューサーがやりたがっていたものの、盛り上がっているのはおっさんのみで若いファンはおいてけぼりなのではないかとラジオでゆかりんが語っていたのを記憶している。

17才 (南 沙織)

17才 (森高 千里)

センチメンタル・ジャーニー